上手くいったときは感覚を覚えるのではなくもう一度意図すること
「上手くいったときの感覚を身体で覚えなさい!」と言われたことはありますか?
実は練習していて上手くいった!と思ったときよくありがちな失敗なのですが上手くいったときに感じた感覚を覚えようと反復練習してしまうことです。
僕自身も何度もその罠にハマり、練習していて上手くいったことを掴めそうで掴めないという経験を何度もしてきました。
【感覚ではなく意図】
— かいとうゆうき (@HornKaichi) 2020年1月5日
練習でなにか上手くいったときには上手くいった感じをもう一度掴もうと練習してしまいがち。
感覚はその時その時で違うので過去の感覚を覚えようと練習しても覚えられない。
上手くいったときに自分が何を考えていたのかを知ることが大事。
そしてそれを意図して練習すること。
【目次】
感じ方はそのときそのときで違う
基本的に感覚はさっきより今どうだったかということしか教えてくれません。
なので上手くいったときの感覚をもう一度感じようとしてもそれはもう過去の感覚のため時間とともにズレが生じて反復練習しても覚えられないんです。
【参考記事】
上手くいったときに意図していたことをもう一度意図する
じゃあどうすればいいのかというと上手くいったときに自分が何をしていたのかを知ればもう一度出来そうですよね。
例えばハイトーンが出せたとき
- さっきよりもお腹の力で息を吐いた。
- 口の中を狭くした。
- シラブルをaからeにした。
- マウスピースの密着を増やした。
以上のような自分が意図していたことをもう一度意図すればいいんです。
目で見えない部分はコントロールが難しい
ピアノや弦楽器は演奏している最中も視覚を使って演奏に必要な腕や手をある程度自分でコントロールできます。
しかし管楽器にとって必要な息やアンブシュア、口の中、舌というのは基本的に目で観察することができないため管楽器奏者は唇の皮膚感覚や筋感覚に頼りながら吹くしかありません。
なので僕らは感覚を覚えようとしてしまうと判断を誤りやすく上手くいきません。
自分で出している音を聞いてその上で上手くいったとき、自分がどのように演奏していたかを考えて意図する必要があるのです。
それでは。
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