倍音列と音程感について
練習しているのに上手くいっていないときは自分の奏法が正しくないと考えてしまいますよね。
ですがそれは本当でしょうか?
実はただただ倍音列や和声といった知識を演奏に上手く利用できていないことが原因だったりするだけかもしれません。
【目次】
金管楽器の性質について
特にホルンの場合はF管とB管という二種類の違う長さの管を混ぜこぜで使っています。
例えばF管で上のCを出すことができれば、理論上B管でハイFが出すことができます。
またバジルさんから学んだことですが、倍音列が偶数どおし奇数どおしならば音が繋がりやすく、偶数、奇数ならば音に引っ掛かりができます。
このような管楽器の性質を理解し上手く利用することで音の響きを増したり、レガートを滑らかに繋げることができます。
音程感について
♯や♭といった臨時記号をどう読むかでも吹きやすさは変わってきます。
例えばEsならば、B管の1番の指なら倍音上では6倍音です。ですが記譜上でDisと書いてあった場合はどうなるでしょう?
EsもDisも指番号や振動数的には全く一緒ですが、音域の幅や音程が全く違うのです。
この場合、倍音上では同じ6倍音でも音程の問題から読みやすいようにEsと読み替えるのではなく、ちゃんとDisとして読むことが大切です。
また曲によっては管をあらかじめ抜いたり口で音程を調節する必要も出てきます。
とても小さなことだけど
僕も以前は倍音列とか和声感といったことを実際に演奏にどう生かせばいいのか分からず、自分の演奏技術ばかりに目がいっていました。
上手くいかないときにはついつい自分の奏法が原因と考えがちです。
しかし本当はただ和声や倍音列といった知識を上手く利用できず、知らない間に無理をして吹いてしまっているケースもあるんです。
それでは。