どんなにたくさん練習しても楽器が上達しない理由
今回は上手くなるためにはとにかく沢山練習すること!という考え方だとなぜ上手くならないのかについて説明しようと思います。
練習量=上達量 一体どこからこんな考えが生まれてしまったのでしょうか。
最近はあまり聞かなくなりましたが吹奏楽部や音大でも未だに
この考え方のまま練習している人っているのでしょうか?
正直言って練習量が多ければ上達できるという考えはただの迷信です。
なぜなら上達するということがどういう感覚なのかを理解できていないためいつもと同じ感覚のまま沢山練習してしまうからです。
いつもと同じ感覚で上手くなることはできない。
— かいとうゆうき (@HornKaichi) 2020年1月10日
なぜなら上手くなるということは自分が今まで経験したことがない感覚になるということだから。
上手くなると最初は違和感だらけ。変な感じがしていい。
【目次】
上達するということは違和感を感じるということ
上達するということは自分が今まで経験したことがない領域(音域、音色、音楽性など)を経験するということです。
ですが僕ら人間の脳は基本的に現状維持を好むため、いつもと同じ感覚=良い状態であることだと勘違いしやすいんです。
なので仮に練習量を増やしたとしても同じ感覚であることを好むため、同じ吹き方、同じような練習になってしまいやすい。
こうやって凄く努力しているように見えて実は同じところをグルグルグルグル回っているだけなんです。
練習量=上達量という考え方の矛盾
僕らの脳はとにかく変化が嫌いです。何が何でも現状維持させようとしてきます。
なので上達するときはとにかく最初は脳からたくさんの拒否反応が出ると思います。
なので上達しようとするならそもそもたくさん練習できなくなるはずなんです。
つまり上手くなるためにたくさん練習するという考え方はそもそも矛盾してしまっているんです。
(補足:ちなみにたくさん練習するな!という意味ではありません。やはり新しいやり方を身に付けるためにはある程度の量をこなす必要がありますから。あくまで変化するときにいきなりたくさんの量をこなすことは難しいし量をこなそうとすれば、それだけいつもと同じ感覚になりやすいためたくさん練習していれば上手くなるという考え方では上達しにくいんじゃないかという意味です。)
違和感は上達の兆し
上手くなるために新しいやり方を試しても違和感を感じてしまうため下手になったと錯覚しやすくまたいつもと同じやり方に戻ってしまいやすいです。
なので裏を返すと新しいやり方を試していて恐怖や不安、違和感があるのであればそれは上達の兆しかもしれません。
それでは!
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