今の自分が感じたことは信頼していい
楽器を吹く際は基本的に自分の耳やアンブシュアの感覚などの聴覚や触覚、筋感覚の情報を頼りにしています。
このような感覚は絶えず今の自分と自分の理想とする音や表現したいことを比較した時の差分を必ず教えてくれます。
しかしアレクサンダーテクニークの産みの親であるF.Mアレクサンダーさんはこんな言葉を残しています。
感覚的評価は当てにならない。
この言葉の意味は自分が感じたことに対する解釈がそもそも間違っている場合があるというものです。
【目次】
なぜ感覚的評価が当てにならないのか?
なぜこのようなことがおこってしまうのかというと自分の演奏を判断する際に今の自分を頼りに評価していないからです。
例えばあなたが自分は下手だ。才能がないんだ。と思い込んで練習しているとします。
でも練習していく中で気がつかないうちに上達していることがたくさんあるのです。
しかし自分は下手だ。と思い込んでいると過去の自分と比較してしまい感覚からくる情報が間違ってしまいいつまで経っても下手だと感じてしまうんです。
これは上手くいった時の感覚を掴もうとしてしまう場合も同じです。
練習では上手くいった時の感覚を体で覚えようとすると思います。
しかしこの場合上手くいった過去の自分の感覚を頼りにしているため時間とともにズレが生じてしまい上手くいった時の感覚をつかむことができなくなってしまいます。
上手くいった時は自分が今何を考えていたかに重点を置くと再現しやすくなります。
過去の自分の感覚は当てにならない
最初に書いた通り本来感覚は正確な情報をフィードバックしてくれます。
しかしこれは今の自分の音と自分の理想とする音や表現したいことを比較した場合に限ります。
今の自分が理想に近ずいているかそれとも遠ざかっているか。
感覚はその差分をつねに教えてくれるのですが思い込みであったり過去の感覚を頼りにしてしまうと間違った情報をフィードバックしてしまいます。
練習では絶えず今の自分の音を聞くこと
楽器を練習する時は必ず
- 今の自分の音や演奏に耳を傾けること。
- 自分の理想の音や表現したいことと比較すること。
この2つを守れば感覚はより正確な情報をフィードバックしてくれます。
特に一人で練習する際はこのことを意識してみると練習の効率が上がると思いますので是非参考にしてみてください。
それでは。
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