ホルンの指使いがわからなかった当時の自分に伝えたい2つのこと
- ホルンの正しい指使いが分からない。
- 指使いの覚え方が分からない。
- いちいち指使いを調べるのが大変。
ホルンを始めたばかりの頃は指使いを覚えるのが大変ですよね。
僕も最初は先輩に教えてもらったり、運指表を見ていちいち楽譜に書き込んだりしていました。
そうやって覚える方法もありますが指使いのルールや練習方法を知っていると効率よく正しい指使いを覚えることができます。
今回は正しい指使いを覚える方法について紹介します。
目次
運指が決まる仕組み
金管楽器の運指は
- ロータリー管の長さ
- 自然倍音上の音の高さ
という2つの要素で成り立ちます。
実はこれが理解できていると指使いをいちいち調べたりする必要はないんですね。
ロータリー管の仕組み
ホルンのロータリーを指で押さえると息が通る管の長さが長くなり押さえた分だけ音程が低くなります。
以下のような特徴があります。
これはホルンだけではなく金管楽器全般この仕組みで運指が決まります。
指使いは自然倍音と管の長さの組み合わせ
ホルンは全く指を使わなくても息で唇の振動をコントロールしてド、ミ、ソ、シ♭、ドと音が出せます。
このときにできる音の並びを自然倍音といいます。
この自然倍音は全部で16個程度あり、音が高くなればなるほど数字の数が増えます。
参考記事
この倍音の高さと指で押さえているロータリーの組み合わせで指使いは決まります。
例えば
- ホルンの第6倍音を0番で出すとド(F)になります。
- ホルンの第6倍音を2番を使うとシ(E)の音が鳴ります。
- ホルンの第6倍音を1番で出すと(Es)の音が鳴ります。
- ホルンの第6倍音を12番で出すと(D)の音が鳴ります。
- ホルンの第6倍音で23番を使うとミ(Des)の音が鳴ります。
こんなふうに自分が出している倍音と指で押さえている管の長さで指使いは決まります。
※楽器の種類にもよりますがホルンは他の楽器と違いF管とB管の2つの管を使い分けて演奏しています。B管だとド(F)の音はF管だとソ(C)の音になります。
半音階で実践してみよう!
運指が決まる仕組みについて説明してきましたがやはり実際にやってみるのが一番分かりやすいです。
ホルンのド(第6倍音・B管)の音を基準に半音階でオクターブ下がってみましょう。
練習しているうちにだんだんと指使いのパターンに気づくと思います。
長音階の五度圏で練習。
これである程度、運指の仕組みは理解できたと思います。
ですがそれだけでは足りません。
やはり練習を繰り返し練習することで身体で正しい指使いを覚えることが必要です。
そのためには音階練習が最適。
僕のオススメは五度圏で音階練習をすることです。
五度圏とは?
五度圏は♯や♭の調号を一つづつ足して全ての調をグルグル回ることができます。
♯を一つずつ足していくと五度ずつ上がっていきます。
♭だと五度下に下がっていきます。
この練習を繰り返し行うことで自然と全ての調号の指づかいを覚えることが可能です。
参考記事
まとめ
指使いを覚えるためには以下の2つが大切です。
- 楽器の指使いが決まる仕組みを理解する。
- 五度圏での音階練習。
指使いは一度身体で覚えてしまえばすごく楽にできるようになります。
今は大変かもしれないけどこの2つを取り入れて練習を続ければ必ず覚えられます。
それでは。
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