完璧主義が上達を阻む3つの理由と改善案
こんにちは。かいとうゆうきです。
先日以下のツイートをしたら結構反響がありました。
【完璧主義になると楽器が上達できなくなる3つの理由】
— かいとうゆうき (@HornKaichi) 2020年2月29日
①目標や理想が高すぎるが故に自分を認められない。
②成功体験を積み重ねることができないので学習性無力感になりやすくなる。(努力できなくなる。)
③失敗を恐れるので変化できなくなる。(成長が止まる、学びがない。)
完璧主義。
この言葉って自分に厳しい=メチャクチャ上達できる!っていうイメージがあると思います。
でも悲しいかな実際は完璧主義では楽器は上達できないです。
なぜなら完璧主義のままだと上達するために必要な以下の3つ(自己認識、努力、変化)が出来なくなってしまうからです。
【目次】
自分を認められないと上達は難しい
- 完璧にできないと意味がない。
- こんな簡単なフレーズで失敗するなんて自分はダメなやつだ。
- こんなに頑張っているのに上手くならない。自分には才能がないのかも。
完璧主義って自分を評価するときに0or100で考えてしまっているんですよね。
確かに100点の演奏が練習でできればそれに越したことはありません。
しかしあまりにも理想が高いとできない自分を必要以上に責めてしまうので自分を認めることができなくなります。
どうせ自分なんて、、、 学習性無力感の恐ろしさ
どうせ自分なんて、、、どんなに努力しても無駄だ。
練習していて上手くいかないことがあるととこんな考え方になってしまった経験はないでしょうか?
自分で高いハードルを設定している完璧主義は特にこの考え方になりやすいです。
ちなみに僕はしょっちゅうあります。どんなに頑張っても上手くいかないことがあると
才能がない自分なんて何をやっても無駄なんじゃないか。
とつい考えてしまいます。
しかしこの考え方になってしまうとそもそも努力することが辛くなって練習に身が入らなくなってしまいます。
この状態を学習性無力感と呼ぶそうです。
上達=変化 上手くいかなくても失敗から学ぶこと
楽器は闇雲に頑張っても上達することはできません。
奏法や練習方法、考え方を工夫することではじめて上達することができます。
しかし完璧主義は失敗を怖がりやすく現状維持を選びやり方を工夫することができなくなってしまいます。
まずは小さな進歩を認める
完璧を求めることは悪いことではありません。理想を高く持てばそれだけ上手くなれる可能性があるからです。しかし完璧主義になってしまうと完璧ばかり追い求めすぎて小さな進歩を認めることができないんです。
現実は0か100かで簡単に割り切れるものではなく上手くいかないことがあっても何かしらできていることもあるはずです。
例えば
- 音は何回か外れてしまったけれど、リズム感はOKだった。
- 音が上にひっくり返ったけれどさっきより響いていた。
- 少し音程が上ずってしまったけれどレガートが滑らかにかかった。
自分を評価するときは完璧かどうかではなくもう少し細かく具体的に評価すると良いです。
なぜなら練習していてどこが上手くいったのか、何が上手くいかなかったのかを要素ごとに明確にしておくことで次に練習する際にどうすれば上手くいくかが分かってくるからです。
小さな進歩、失敗は上達するために必要な情報です。
上手くなっていないと感じても実はあなたは上手くなっているんです。
それでは。
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