息のスピードと息の量の違い
管楽器の奏法では、息の使い方に関する言葉がたくさんあります。
僕が知っている限り基本的にはこの4つではないでしょうか?
- 息のスピード
- 息の量
- 息の圧力
- 息の支え
今回はその中でも息のスピードと息の量の違いについて書こうと思います。
【目次】
息のスピードはホースから出る水の勢い、息の量は蛇口から出る水の量
息のスピードと息の量の違いはホースで水を撒くときをイメージしてもらうと分かりやすいです。
息のスピードは水を撒いているときの水の勢いです。
息の量は蛇口から出る水の量です。
息のスピードは吹く前にコントロールできる
息の量を増やしたり減らしたりするためにはある程度息を吐いている必要がります。
なぜなら息を吐いてみないと息量はコントロールできないからです。
ですが息のスピードは自分で吹く前にある程度調節できます。
息のスピードを速くしたければ口の中を狭くした状態で吹けばいいし、反対に息のスピードを遅くしたければ口の中を広くすればいい。
それは吹く前に自分で決めることができます。
【息の量と息のスピードの違い】
— かいとうゆうき (@HornKaichi) 2019年10月23日
管楽器の奏法上でよく言われている息の量と息のスピードという2つの言葉。
これは音を出す前か後かの違い。
前者の息の量を増やす、減らすことは音を出してみないと分かりません。
でも後者の息のスピードを速く、遅くは音を出す前にある程度コントロールできます。
息のスピードは口の中の空間でコントロールする
息のスピードを息の量だと思っている人は多いと思います。
僕も以前は息のスピードを息の量だと考えていました。
確かに息の量を増やすと息のスピードは速くなります。
でもそれはある程度息を吐いた後でさらに息を吐く量を増やすからです。
最初からたくさんの息を吐こうとすれば徐々に息のスピードは遅くなります。
例えば
ホー!と言うつもりで息を吐けばたくさんの息の量を吐けますね。
暖かい息で吹いて!というやつです。
しかしこれだと口の中が広くなるため吐いた後で息の量を増やすことは困難になり息のスピードは遅くなります。
反対にヒー!と言うつもりで息を吐けば息のスピードは速くなります。
冷たい息で吹いて!というやつです。
ですがこれは吐いている息の量は少ないですね。
つまり息のスピードをコントロールする場所は吐く息の量ではなく口の中の空間やシラブルであることが分かります。
まとめ
- 息のスピードはホースで水を撒くときの水の勢い。
- 息の量は蛇口から出る水の量。
- 息のスピードをコントロールするには口の中の空間と舌の使い方。
それでは。
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