息の吸い方が楽器演奏にどう影響するのか?
金管楽器は演奏する際に
- 鼻
- 口
基本的にはこの2つのどちらかを使って必ず息を吸う必要があります。
ですが吸い方によってその後の演奏のし易さが変わってきます。
【目次】
鼻から息を吸うときのメリットとデメリット
鼻から息を吸う場合アンブシュアをセットしたまま息を吸えるため、
音を出すための準備をやりやすくなります。
なので
綺麗に発音しやすくなったり、ppなどの小さい音量も比較的簡単になります。
健康上の観点から見ても普段は鼻から息を吸っていた方が良いです。
ただ沢山の量の息を吸うことは口で吸う場合よりも時間がかかるため一番初めの出だしやゆっくりしたテンポでブレスするときに効果的だと思います。
(最初の出だしのところで鼻を使って呼吸しているのが分かります。)
口から息を吸うときのメリットとデメリット
口の場合瞬間的に沢山の息を取り込むことができます。
曲によってはブレスする時間が少ししかない場合もあるのでそういったときに口で息を吸うとフレーズが途切れにくくなります。
ただし口の場合は息を吸った後にアンブシュアをセットし直す必要があるためアンブシュアが崩れやすくなることがあります。
口からの場合
- 口の横から吸う
- 顎を下におろして吸う
の2種類があります。
口の横から息を吸う奏者
口の横から吸う場合、アンブシュアも崩れにくくなります。
また口の中も割合コンパクトにできるため音色は明るくなりやすいです。
ただこのやり方の場合はをアンブシュアを引きやすくなるため口を前方向に動かして口を寄せる動きとセットにするとより演奏しやすいと思います。
顎を下に降ろして息を吸う奏者
このやり方の場合はアンブシュアのセットというよりもどれだけ身体全体をリラックスさせて息を吸えているかどうかに重点が置かれていると感じます。
アレクサンダー教師ジェレミーも
上顎は存在していない。あるのは頭と下顎だけなんだ。
と言っていました。
確かにそちらの方が骨の構造に沿っているためストレスなく息を吸うことができます。
参考記事
(こちらの動画はトランペットですが息を吸うときに下顎を降ろして吸っていることがとてもよく分かります。)
まとめ
息の吸い方ひとつとっても色々なやり方があります。
ただこれらの吸い方のなかでどれが一番正しいやり方なのかということで選ぶと苦しくなります。
なぜならどのやり方を選んでもデメリットは少なからずあるからです。
なので正しさではなく演奏する曲や自分がやりたい表現に応じて自分にとってどれが一番合ったやり方なのかを考えて選んでいくことが良いと思います。
それでは。
個人レッスン受け付けております。 申し込みはこちら!