否定的な言葉はおきて欲しくない結果、肯定的な言葉は具体的なプロセスを意識しやすい
楽器を練習するときや本番の演奏時に自分が普段どんなことを考えて音を出しているかは演奏の出来不出来にとても関係しています。
特に肯定的な言葉かそれとも否定的な言葉なのかという違いだけでも吹きやすさというのはまるで違います。
脳は否定的な言葉を理解できない
僕もよく使ってしまう言葉なのですが否定的な言葉を使うとかえって逆効果になることがあります。
- 音を外してはいけない。→音を外しやすくなる。
- 悪い癖をやめたい→悪い癖が治りにくい。
- 練習をサボってはいけない→サボりやすくなる。
ピンクの象を思い浮かべないでください
ピンクの象を思い浮かべないでくださいと言われると不思議と頭の中でピンクの象が思い浮かんでくると思います。
考えないようにすればするほど脳は考えてしまうわけです。
なぜなら考えないの部分に考えるという言葉が入っているためなんですね。
否定的な言葉は結果を意識しやすい
〜してはいけないという否定の言葉には本来おきて欲しくない結果を禁止するという意味になりやすいです。なのでどうしても禁止するという行為が目的になりがちです。
- 音を外してはいけない。→外すという結果
- 悪い癖をやめたい→悪い癖という結果
- 練習をサボってはいけない→練習をサボるという結果。
本当なら禁止することで別の本来おきてほしい結果があるわけです。
なのに禁止しているだけということがおきてしまう。
それだと脳が何をしてほしいのか分からず指令を上手く受け取ってくれなくなります。
肯定的な言葉は具体的なプロセスを意識しやすい
肯定的な言葉は結果ではなくプロセスの意味になりやすいです。
- 音を完璧に当てたい。→音を完璧に当てるというプロセス
- 効率の良い奏法を身につける→効率の良い奏法というプロセス
- 楽器を練習する時間を作る→練習時間の確保というプロセス
これは一見おきてほしい結果に見えますが全て何か別の目的があるんです。
- 音を完璧に当てる→聴いている人を感動させたい。
- 効率の良い奏法を身に付ける。→楽器が楽に吹けるようになりたい。
- 練習する時間→楽器が上手くなりたい。
まとめ
否定的な言葉は禁止だけになってしまうので脳が上手く反応してくれません。
肯定的な言葉は具体的なプロセスを言葉にしやすいため脳が反応しやすいんです。
せっかくなら禁止ではなくおきてほしいことを考えるようにしてみましょう。
それでは。