アレクサンダー教師マルコム・ボーグさんとのレッスンで学んだ3つのこと
先日アレクサンダー教師マルコム・ボーグさんが来日され御殿場でのアレクサンダー合宿と東京でレッスンを受けてきました。(マルコムさんは走ることを専門のアレクサンダー教師として教えられている方です。)
実はマルコムさん自身もチェロを演奏されるとのことで楽器を使ったワークをしていらっしゃいます。
僕もホルンでレッスンして頂き上達するためのヒントを沢山もらうことが出来ました。
マルコムさんとのワークでは足の使い方や走り方など教わったことはあるのですが
マルコムさんは正しさよりもむしろ身体のバランスについてレッスンで言っていました。
脳は自分が真ん中だと感じるところを見つけようとする。
マルコムさんから教わったのですがそれが本当に真ん中かどうかに関わらず脳みそはバランスが取れる真ん中を見つけてくれるそうなのです。
例えば僕は首が左に傾いてしまいやすいのですがこれも脳みそが真ん中だと感じるところを探してくれた結果なんです。
だから敢えて右側に首を傾けてあげると脳みそに情報が届き本来のバランスを自然と見つけてくれるそうなんです。
自分にとって段階に応じた適切なやり方で
どうしても僕は正しいことをしがちです。
正しいことをしようとすると〜でなければならないという考えになりやすく身体が固まりやすくなるのと
正しさを感じようとして本来自分が何をやっているのかを認識しずらくなってしまいます。
でもマルコムさんは正しさよりもその人の段階に応じた考え方を大事にされていたように思いました。
楽器を吹く前にハミングする
以下はマルコムさんとのレッスンのやり取りです。
ゆうき「どうしても僕は音を出すことに意識が行きがちなのでもっと音楽のことを考えて吹けるようにしたいです。」
マルコム「じゃあ吹いてみようか。」
ホルンの演奏🎵〜
マルコム「今の演奏はどうだった?」
ゆうき「いつもよりも音楽のことを考えて演奏できたけれどもっと具体的にどうやって演奏したいかを考えて吹きたい。」
マルコム「じゃあどうしたらいいと思う?」
ゆうき「歌ってみるとか?」
マルコム「OK。じゃあ歌ってみよう。 」
ゆうき「歌うのが恥ずかしい。歌詞があるわけじゃないからどうやって歌えばいいか分からない。ハミングでもいいですか?」
マルコム「いいよ。じゃあハミングしてみよう。その時に体で何がおこっているかを観察しながらね。」
ハミング🎵〜
マルコム「じゃあホルンで吹いてみよう!」
ホルンの演奏🎵〜
マルコム「どうだった?」
ゆうき「自分でどうやって吹きたいかが前よりも明確になってきました。」
自分で自分のことを観察するためにそして自分がどんな演奏をしたいかを理解するために練習する曲をハミングしてみること(歌うでもOK)はとても面白い練習です。
参考にしてみてください。
それでは。