ホルン教則本『風に唄えば』に学ぶ!上手くなるためには自分の長所を改善すること
先日バジルさんが翻訳したナイジェル・ダウニング著書ホルンの教則本「風に唄えば」を購入しました。
読みながら色々と試しているのですが音も少しずつ良くなっているのが実感できています。
- 自分で考えながらホルンを上達したい人
- 奏法面で悩みを抱えている人
- どのように練習すれば上達するのかを理解したい人
などにオススメの本です。
音大を出ていないホルン教授の練習法
著者のナイジェル・ダウニングさんは元チューリッヒ室内管弦楽団のソロホルン奏者です。なんと音大で学ばずになんと19歳でプロ奏者としての活動をはじめられたとのこと。
BBC交響楽団やバーミアン交響楽団などフリー奏者として活動した後22歳でダルムシュタットのオーケストラに入団されており1992年よりチューリッヒ音楽演劇学校で教鞭を執っていらっしゃいます。
得意を伸ばしていなかった
読んでいて自分はできないこと、苦手なことを直すことに時間を使いすぎているなと感じたんです。
そのことに気がついたときの一文をここでちょっとだけ引用させて頂きます。
何にせよ、彼はレッスンでぼくの吹き方を観察しその中の良いところを説明してくれて、その良いところをどうやってさらに改善し、どういった方向に進んでいくべきなのかを説いてくれたんだ。引用【風に唄えば】
著書ナイジェル・ダウニング 翻訳バジルクリッツァー
ホルンの練習をかれこれ12年ほど続けてきましたがブログで発信を始めたりアレクサンダーテクニークを学び始めてから少しずつ上達していけるようになりました。
でもこれまで自分ができないことをできるように練習してきていた。
できないことがどうしたらできるようになるのかを知りたかったっていう気持ちもあるし自分ができるようになった瞬間って凄く気持ちがいい。
まるで初めてホルンの音が出たときのような感覚になるからです。
だけど裏を返すと自分が得意なことにあまり目をむけてこなかった。
得意だから特に何もしなくていい。
いつでもできると考えていたんです。
自分の得意は自分じゃなかなか気が付けない
自分の良い部分って誰かにいいよね!って言われないかぎりなかなか気がつけなかったりします。
ちなみに 僕の場合タンギング。
以前バジルさんのレッスンで『タンギング得意だよ!』と言われるまでずっと苦手なことだと思っていたんです。
ダメなところを改善するより良い部分を改善しよう
自分はまだできていないからダメだと思うのではなく
あなたのよいところ例えばそれは音質かもしれませんし、高い音がでることかもしれません。
リズム感かもしれないし、タンギングが速くできることかもしれません。
そういった良い部分をさらに良くなるにはどうすれば良いのかってことを考えながら練習していければもっと上手くなれるのではないでしょうか?
それでは。