ホルンを吹くって簡単〜上達する心と身体の使い方のヒント〜

日々の練習でホルンが上達する身体と心の使い方を発信していきます。

アンブシュアタイプを診断するときの5つのポイント

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 金管楽器アンブシュアには3つのタイプがあります。

  • 超高位置タイプ(タイプ1)
  • 中高位置タイプ(タイプ2)
  • 低位置タイプ(タイプ3)

自分に合ったタイプを理解できれば楽器がより楽に吹けるようになってきます。

しかしこのタイプを間違って診断してしまうと逆効果となってしまうこともあります。

今回は今まで自分が色んな方々のアンブシュアタイプを診断してきたなかで勘違いしやすいところやこうすると診断しやすくなるポイントを書いていきます。

 

【目次】

 

 

タイプの違いは傾向では決まらない

 アンブシュアタイプの違いをそれぞれのタイプに見られる傾向で判断している人が多いです。

例えばアンブシュアタイプ1は低音を開拓する上で注意しないと調子を崩しやすい。という傾向があるので低音が苦手というイメージがありますが、タイプ1でも低音吹き奏者はいらっしゃいます。

確かにタイプ1は低音域を開拓していく上で注意して練習していかないと調子を崩しやすい傾向があります。

 しかしこれはあくまで傾向なので、タイプ1全員が必ずそうということではありません。

なのでもし自分でアンブシュアタイプを診断するときは自分は低音が苦手だからタイプ1だな。みたいな判断はしないほうがいいです。 

 

 

 アンブシュアタイプを一人で診断するときは鏡を必ず使ってください。

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アンブシュアタイプは実際に自分で色んなタイプを試してみて判断していくしかありません。

しかし、ここで注意してほしいのが自分の感覚だけに頼ってモーションを動かしているつもりになってしまう点です。

これでは試しているうちに入りません。

  アレクサンダーテクニークを学ぶと感覚的評価は当てにならない。と教わります。

 確かに金管楽器は感覚で判断して練習するものですが、感覚だけに頼ってしまうと判断を間違えてしまいます。

 

 

アンブシュアタイプの違いは息の方向とモーションの動きの方向で決まる

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 じゃあどこを見ればいいのかというと基本的にアンブシュアタイプの診断するときに見るべきポイントは2つあります。

  1. 息の方向
  2. アンブシュアモーションが動く方向。

   この2つを基本に判断していくことになります。

 

息の方向は唇の割合で予測可能。

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正確には透明マウスピースで判断しないと何とも言えないですが、息の方向を唇の割合である程度予測ができます。

  •  マウスピースに入っている唇の割合が上唇の方が多ければ超高位置。(下向き)
  • 大体真ん中か少しだけ上唇の割合が多い程度なら中高位置。(下向き)
  • 下唇の割合が多ければ低位置。(上向き)

 

 

マウスピースの動く方向と腕の動き 

アンブシュアタイプによってマウスピースが動く方向は違ってきます。

  • 音が上がる 上 音が下がる 下  →超高位置タイプ
  • 音が上がる 下 音が下がる 上  →中高位置or低位置タイプ

 このときに個々の癖によってモーションが逆転していたりする可能性もあるので判断は難しいですが、アンブシュアモーションの動きはマウスピースの動きだけではなく腕の動きと一緒に観察するとその人本来のモーションの動きが見つけやすいのではないかと考えています。

 あとは実際に実験して音質や吹きやすさなどの変化を比べて判断するしかないですね。

タイプが合わなければ吹きにくいはずですし、上手くいけば何かしら響きが増えたり音程が良くなったり楽に吹けるようになります。

 

 

まとめ

  • アンブシュアタイプの違いは傾向で決まらない。
  • タイプを自分で判断するときは鏡を使って実験する。
  • 息の方向は唇の割合で決まる。
  • モーションの動きはマウスピースと腕の動きを見る。

 アンブシュアタイプの診断は一人でも簡単に診断できそうな気がするかもしれません。 

しかし実際は個々の癖や感覚が混ざった状態で判断するので誤診しやすくなります。

なので以下のポイントを意識してもらえると一人でも正確な診断がしやすいと思います。

それでは。

 

 

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