感覚的な言葉は当てにならない
自分もよく楽器を練習しているときに自分が上達しているかどうかの判断を誰かから教わった感覚だけで判断してしまうのですが、これに頼りすぎてしまうとちょっと危ないです。
なぜなら感覚というのは人によって度合いが全く違うからなんです。
感じ方は人それぞれ
例えば全く同じ曲を聞いたとしても明るい曲だと感じる人もいれば暗い曲だと感じる人もいますし楽しい曲だと感じる人もいれば、つまらない曲と感じる人もいます。
自分が感じたことがたまたま事実であったのなら大丈夫なんですが、もしも違った場合自分は良いと感じて練習していたことが知らず知らずの間に間違った方向に練習してしまうのです。
そうするとせっかく楽器が上達したくて練習していたはずが全然上達できていないということがおこってしまいます。
感覚的評価の言葉には取り扱い注意
音楽だとどうしても感覚を表現する言葉を使うことが必要なのである程度は仕方がないと思います。
ですが楽器の音や音楽を表現する言葉は感覚を基にした言葉がほとんどのため言葉を鵜呑みにせずどんな意味なのかを自分で考えそして楽器のレッスンを受ける際や自分で練習するときにも以下の言葉には注意が必要だと考えます。
- 明るい。
- 暗い。
- 柔らかい。
- 硬い。
- 簡単。難しい。
- 速い。遅い。
- 上手い。下手。
- お腹に息を入れろ。
- 肩を上げないで
- 喉を開けて
- 力を抜いて。
- アンブシュアを動かさないで
まだまだ探すとあるかもしれません。
こういった言葉は自分の感覚を表現する言葉であるが故に自分にとってはそう感じたとしても他の人はよく分からなかったり全くの真逆を感じることが正解であることもありえます。
自分もよく使ってしまう言葉ですがこういった言葉は個々の基準や程度が表現しずらいのです。
(ホントはその情報こそが大事なのですが、、、)
自分の感覚を磨いていくことが必要
感覚は過去の感覚と今の感覚を比べてどうだったのかということしか教えてくれないためある1つの正解を感覚で掴もうとするとたいてい上手くいきません。
ではどうすればいいいのかというと自分の感覚と実際におこっていることの擦り合わせをする必要があります。
以下のようなことを意識して練習していくことが大切なのではないでしょうか?
- 自分の音を録音する。
- 鏡や動画を使って自分を観察する。
- 自分の演奏を誰かに聞いてもらう。
- 演奏会を聴きにいく。
- レッスンで学んだことを鵜呑みにせず実際に自分で検証してみる。
- 物理的に変化することを頼りにする。(倍音が増える、高い音が出やすくなる。音が当たりやすくなる。など。)
本来自分の感覚『味覚、嗅覚、視覚、聴覚、触覚、筋感覚』はより正確な情報を集めてくれます。
しかし自分のそもそもの思い込みによりそれが上手く受け取れていないことがあるんです。
それでは!