ホルンを吹くって簡単〜上達する心と身体の使い方のヒント〜

日々の練習でホルンが上達する身体と心の使い方を発信していきます。

呼吸についてこれまで学んできたことをまとめてみた!

 

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 今回は呼吸について自分がこれまで学んできたことを書いていきます。

楽器を演奏するには普段の呼吸よりもよりたくさんの息を吸ったり吐いたりすることが必要になってきます。
ではそのときに身体でどんなことがおこっているのでしょうか?

 

息を吸うか吐くかで必要な筋肉が違う

 まず呼吸は

  • 吸う
  • 吐く

の2つがあります。

息を吸うときは斜角筋、肋間筋などの呼吸筋が働くことで肋骨が動きやすくなり呼吸がしやすくなります。

 息を吐くときはお腹の筋肉が働いて息を吐くことができます。

 

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息をたくさん吸うためには?

息を吸うときには主に肋骨が動きが大切です。

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下の動画を見て分かるように呼吸するためには肋骨が上の方に動くことが必要になります。
  • 前斜角筋
  • 後斜角筋
  • 外肋間筋
などの呼吸筋が働き肋骨を上方向に動かすことで息が吸えます。
 

 アレクサンダーテクニークを使うと楽に呼吸ができて楽器が吹きやすくなったりしますがこれは前斜角筋、後斜角筋が緩んだことで息が吸いやすくなっているからだと考えます。

 また 「息を吸うときに肩を上げないように」という方法を自分も教わったことがあります。
確かに力一杯肩を上に上げて息を吸っていたら吸いにくいんですが肋骨が動くことで自然と肩が上がってしまう分には何も問題ないんです。

 

息をたくさん吐くためには?

息を吐くときには腹筋を収縮することが必要になります。

体の下側の筋肉が働いているんですね。

  •  腹横筋
  • 内腹斜筋
  • 外腹斜筋
  • 腹直筋

 

腹式呼吸のコツ

  • 息を吸う時に横隔膜が下方向に収縮し腹筋は緩む。
  • 息を吐く時は横隔膜は緩み腹筋は収縮する。


横隔膜が収縮することで内臓が下に押し出されます。

結果肺のスペースが広がりよりたくさん息が入る。

これが腹式呼吸です。

 

 

「お腹に息を入れる」の正体

お腹に息を入れると自分も教わったことがありますがこれはあくまでイメージなんです。

横隔膜が下方向に収縮することで内臓が下に押し出されるため息がお腹に入ったように見えるだけ。

 息は基本的にお腹に入らないです。

 

 

さいごに

 ちなみにお腹に息を入れるなどの比喩はメタファーと呼ばれています。

(実際にはありえないが呼吸のイメージを変えることで変化を促す方法)

ただこの方法は呼吸のイメージを変えただけなので効果は一時的でしかありません。

解剖学上正しい知識を用いて演奏した方が安全でありより確実に上達します。
それでは。