ホルンを吹くって簡単〜上達する心と身体の使い方のヒント〜

日々の練習でホルンが上達する身体と心の使い方を発信していきます。

ウォーミングアップと基礎練習の違い

ウォーミングアップと基礎練習。 この2つの言葉の違いってなんだと思いますか? 以前僕はこの2つの言葉の違いが分からなかったのですが、おかげで日々の練習の内容が整理されて、練習で自分が何をすべきなのかがより明確になりました。 【ウォームアップと…

演奏が棒吹きになってしまう4つ原因と解決策

「演奏が棒吹きになって聞こえるよ! 」 「まるで機械みたいな演奏だね。」 「もっと感情込めて吹いて!」 僕はずっと音楽の表情が乏しくなってしまうことが悩みでした。 「やっぱり才能なのか。なら練習しても良くならないだろう。」と思っていましたが時間…

プロのアドバイス通りに練習しているのに楽器が上達しない理由

レッスンで先生の言われた通りやっているのになかなか上達しない。 僕も音大生の頃は同じように悩んでいました。 今なら分かるんですがこの原因は先生のアドバイスしたことに「ハイ!」って返事して満足してしまうことにあると思います。 実際僕もホルンのレ…

完璧主義が上達を阻む3つの理由と改善案

こんにちは。かいとうゆうきです。 先日以下のツイートをしたら結構反響がありました。 【完璧主義になると楽器が上達できなくなる3つの理由】①目標や理想が高すぎるが故に自分を認められない。②成功体験を積み重ねることができないので学習性無力感になり…

練習と反復練習は別物

練習って何度も繰り返すっていうイメージが強いですよね。 僕もアレクサンダーテクニークに出会うまでは練習って何度も繰り返し反復することだと思っていました。 じゃあここで疑問なんですがどうして練習=できるまで何回も繰り返すという考え方になるので…

楽器が上達したいなら安心よりも不安を大切にしよう!

僕も以前はそうだったのですがとにかくたくさん練習して自分を安心させようとしていました。 才能のない自分はせめてたくさん練習するしかないと思っていたからです。 確かに満足感や安心感があるんです。たくさん練習した後って。 でも本当に上手くなりたい…

上達するために必要なのは自分自身への課題を見つけること

練習をしていく中で一つ気がついたことがあるのでシェアしたいと思います。 僕も以前はそうだったのですがどうやったら上手くなれるのかを自分で考えるときに 一番正しいやり方(練習方法や奏法)は何んだろう?って考えがちです。 でも実際は100%こうやれば…

どんなにたくさん練習しても楽器が上達しない理由

今回は上手くなるためにはとにかく沢山練習すること!という考え方だとなぜ上手くならないのかについて説明しようと思います。 練習量=上達量 一体どこからこんな考えが生まれてしまったのでしょうか。 最近はあまり聞かなくなりましたが吹奏楽部や音大でも…

観察ではなく監視していませんか?

ひとりで練習するときには自分の音を録音したり、鏡を使ったりスマホで動画をとって自分がどうやって吹いているかを観察する必要がありますよね。 そのときは正しいやり方ができているかどうかチェックすると思います。 しかし実はそれ観察ではなく監視して…

上手くいったときは感覚を覚えるのではなくもう一度意図すること

「上手くいったときの感覚を身体で覚えなさい!」と言われたことはありますか? 実は練習していて上手くいった!と思ったときよくありがちな失敗なのですが上手くいったときに感じた感覚を覚えようと反復練習してしまうことです。 僕自身も何度もその罠にハ…

基礎=音楽表現

僕は以前、基礎が出来なければ音楽をしてはならないと思っていました。 ですが基礎であっても音楽を表現しているつもりで練習すると驚くほど色々なことに気がつけるようになって何をすれば上手くなれるのかが名確になったんです。 ただ基礎練習するのか、基…

劣等感は抱いていい。自分自身を見つめ直せるし努力できるし謙虚でいられるから。

音大のような場所では楽器の上手い、下手で自分を評価される経験をしやすくなります。 自分はというと全然下手な方だったので、しょっちゅう落ち込んだり、自分はダメなやつだとずっと自己否定していました。 でも最近になって自分よりも凄く上手い人たちに…

ウォーミングアップなしでも曲を吹ける人がいる理由は楽器の温度にあった!

久しぶりのブログ更新。 基本的に管楽器はウォーミングアップを充分にしてから練習しないと唇を怪我したり無理な吹き方を身につけてしまいやすくなります。 しかし先日友人から楽器の温度が下がっているときは楽器抵抗が減っているし、温度が上がっていれば…

練習しても上手くならない理由は罪悪感で練習しているから

練習をする上で何よりも大切なのは練習の目的をハッキリさせることです。 しかし日頃自分は楽器の練習をする中で何となく練習してしまうことが何度もありました。 目的もなくただ基礎練習をしているんです。 この状態になっている理由を考えてみると過去に…

息のスピードと息の量の違い

管楽器の奏法では、息の使い方に関する言葉がたくさんあります。 僕が知っている限り基本的にはこの4つではないでしょうか? 息のスピード 息の量 息の圧力 息の支え 今回はその中でも息のスピードと息の量の違いについて書こうと思います。 【目次】 息の…

ppのコツはマウスピースのプレスにあった話

小さい音を出すのが苦手な方へ。 自分も今まで吹いてきた中で身についてしまった癖のせいで音量を小さくすることが苦手でした。 どうしてもアンブシュアが開き気味になり音量が無意識に増えてしまっていたからです。 しかしこれまで色々と探求していった結果…

今の自分が感じたことは信頼していい

楽器を吹く際は基本的に自分の耳やアンブシュアの感覚などの聴覚や触覚、筋感覚の情報を頼りにしています。 このような感覚は絶えず今の自分と自分の理想とする音や表現したいことを比較した時の差分を必ず教えてくれます。 しかしアレクサンダーテクニーク…

正しい奏法なんてない

正しさに振り回されて辛い、苦しい練習をしてしまっている方へ。 僕も以前は正しい奏法を身につけることに躍起になっていました。 正しいアンブシュア。 正しい呼吸法 正しい姿勢 正しい右手の使い方。 こういった正しい奏法を身につけるから上手くなる。と…

息の吸い方が楽器演奏にどう影響するのか?

金管楽器は演奏する際に 鼻 口 基本的にはこの2つのどちらかを使って必ず息を吸う必要があります。 ですが吸い方によってその後の演奏のし易さが変わってきます。 【目次】 鼻から息を吸うときのメリットとデメリット 口から息を吸うときのメリットとデメリ…

音の後ぶくれを改善する3つの方法

音が後ぶくれして悩んでいる方へ。 これは僕もホルンを吹いていてよくあることで大学生の頃は特に先生から 「まるでお化けみたいになってる。」とよく言われました。 この原因としては 音を響かせようとしている 息が最初から安定して吐けていない。 アンブ…

タンギングで舌がもたつく理由は音符の違いを意識していないから

16分音符などの細かい音符をタンギングすると舌がもつれて上手くタンギングできない方へ。 この原因はいくつもありますがリズムの感じ方次第でタンギングがやりやすくなる場合があります。 例えば よくあるタンギングの練習パターンとして 4分音符、8分音…

息の支えの正体とは?

こんにちは。かいとうゆうきです。 今回は息の支えの正体について書いていきます。 管楽器の奏法でよく言われている息の支えとはなんなのでしょうか? お腹で息を支えることなのでしょうか? 僕は息を吸うために働く筋肉と息を吐くために働く筋肉の拮抗バラ…

吹いているときはただ吹くこと

こんにちは。かいとうゆうきです。 教わった通りにちゃんとできているだろうか。 自分は上手く吹けているだろうか? もしかしたら上手くいかないかもしれない。 僕自身 演奏しているときにはこんな風に自分に疑いが出てきて、自分がちゃんとできているかど…

管楽器のための呼吸ワークショップ2019を開催します!

こんにちは。かいとうゆうきです。 当日まで後僅かしかありませんが9月29日に管楽器向けの呼吸ワークショップを開催することになりました。 今回も前回開催したワークショップと同様参加者のお悩みを解決できる場にしていきたいと思います。 ご興味のある…

息のスピードとは?

こんにちは。かいとうゆうきです。 楽器のアドバイスではよく「息のスピードを速くして!」と言われたりすることがあります。 しかしこの言葉は息をとにかく沢山吐くという意味に捉えられやすい言葉でもあります。実は息のスピードを速くの意味は息を沢山吐…

「タンギングは息を流し続けろ!」というアドバイスの意味

タンギングのコツとしてよく言われているアドバイスとして タンギングをする際は息を流し続ける。 というものがあります。 このアドバイスは 息を一回一回吹き込んだ勢いでタンギングしている場合。 舌を意識しすぎて息を上手く吐ききれない場合。 などに有…

音の聞き方次第で自分の音をよりリアルに聞ける。

こんにちは。かいとうゆうきです。 1人で楽器の練習をするときは自分の音を自分の耳で聞きながら練習しますよね。 そのときに以下の2つを意識しながら音を聞くとより実際に聞こえている音に近づける事ができます。 音は楽器のベルから聞こえていることを前…

いい音が出るかどうかは音を出す前から決まっている

もっといい音を出したい。 普段からそう考えて練習することはとても大事です。 自分の中に理想的な音があればそれをイメージして吹く事ができるからです。 でもいい音を出したい!と思うがあまりに吹いている間に音を響かせようとして頑張ってしまうとかえっ…

口の中は狭い方がいいのか、それとも広い方がいいのか

こんにちは。かいとうゆうきです。 金管楽器の奏法上ではよく言われている正反対2つの意見があります。 一つ目は 口の中を広くしなさい。 オーといっているつもりで喉を開いて吹きなさい。 2つ目は 口の中を狭くしなさい。 口先で吹きなさい。 という正反…

ハイトーンの練習では無理やり息を吹き込んで吹くのではなく安定した息で吹く

こんにちは。かいとうゆうきです。 ハイトーンは他の音域と違って音を出すために息のスピードやマウスピースのプレスアンブシュアにかかる負担などが増えていくため音が高くなると無意識に吹き直して出してしまいやすくなります。 確かに高音は他の音域より…